今日この頃 番外編

【今日この頃】の番外編。 『日常』とチョット離れた体験を綴ります。

020 【通訳】ASIAN TOUR '95

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020 【通訳】ASIAN TOUR '95  1995年11月22日

私と当社のYK氏は香港に三日間滞在した後、マレーシアの首都クアラルンプールへと向かった。

クアラルンプール郊外には当社から支配人を派遣しているゴルフ場があり、そのゴルフ場と更に一カ所程度ラウンドしたいと考えていた。

香港の啓徳空港を午前中に飛び立ち、クアラルンプールに到着したのは、確か午後の早い時間だったと思う。

私達は足早にイミグレーションに向かい、混雑する前に並ぶ事ができた。

私達の列には二人並んでいたが、最初の一人がトラブっているようで、なかなか進まない。
ついにマレー人の係官は、その男を脇に追いやって次の男を呼んだ。

二番目の男は難無く通過した。
次にYK氏が呼ばれ、彼も無事通過した。

いよいよ私の番である。
少々緊張しながらカウンターに歩み寄り、パスポート、入国書類、航空券を差し出した。

係官は無表情でそれを受け取りながら、脇でトラブっている彼に何やら指示を出しているが、当の本人は何を言われているか理解できていないようである。

係官は、もう一度口を開いた。
今度は私の耳にも聞こえた。
「Address in Malaysia.」と言っていたようだ。

彼の方を覗き込んで見ると、まだ分からないらしい。
中国系の方とお見受けしたので、私は「ニーチューナーリ?(あなた、何処に宿泊するの?)」と聞いてみた。

分かったようで、彼がカードに記入し始めたのを見ていると、見当違いのことを書いているようである。

慌てて私は他に言い方がないか考え、今度は「飯店名子(ホテルの名前)」と言ってみた。

彼は大きく頷き、自信を持って書き始めた。
今度はホテルの名前を書いている。

同時に係官も安堵の表情を浮かべ、私に礼を言いながら書類一式を手渡してくれた。

マレーシアのイミグレーションで日本人の私が、マレー人とチャイニーズの通訳をしている光景を傍から見たら、さぞかし滑稽だったことだろう。


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019 【Many Many】ASIAN TOUR '95

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019 【Many Many】ASIAN TOUR '95  1995年11月22日

先輩TKさんには一晩と丸一日、香港のあらゆる名所を案内していただいた。

中国人特有の習慣や気質に関して、TK先輩とは滞在中にしばしば意見を交換した。

台湾においてもそうだが、彼らは同じ単語、特に形容詞を二度続けて使うことにより強調の意味を持たせる事が多い。

例えば“同じ”ということを強調するのに、「Same Same」と使ったりする。

これと似たようなケースで、大変楽しいエピソードをTK先輩から伺ったので御紹介したい。

TK先輩が、少々いかがわしい界隈を歩いていた時の事である。

店のボーイが「いい娘たくさん居ますよっ!」という意味で言ったのが、「Many Many 小姐有(シウチエヤウ)!」という言葉だったそうである。

因みに北京語では、「Many Many 小姐有(シャオチエヨウ)!」となる。

これをお読みの貴兄も、チャイニーズからこの様に声を掛けられたら、『ああ、いい娘がたくさん居るんだなっ!』とご理解いただきたい。

真偽の程は別にして。


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018 【ツアコン?】ASIAN TOUR '95

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018 【ツアコン?】ASIAN TOUR '95  1995年11月22日

香港は返還前に是非行っておきたいと思っていた。
また、大学時代のクラブの先輩TKさんが仕事で駐在しているのも理由の一つだった。

香港はホテルの料金が高いので、もちろん先輩にお願いしコーポレート・レートで泊まれるホテルに予約を入れてもらった。

啓徳空港に到着したのは昼頃だったろうか。
入国審査も済ませ、真っ赤なタクシーに乗り込んだ。

私の拙い北京語と英語が見事に通じ目指すホテル、九龍の皇家太平洋酒店に無事辿りついた。

私達がレセプションでチェックインの手続きをしていると、どうも隣がトラブっているらしく、気になる。

振り向いてみると、日本人のカップルのようである。
私達も手続き中だったので、気に留めないことにした。

暫くしても、尚トラブルは継続中のようである。
もう一度振り向いて内容を聞いてみると、英語が通じていないようである。

レセプションの小姐は英語で「一部屋に何人で宿泊しますか?」と聞いていたが、二人には通じていないらしい。

男の方は20台後半、女の子は20台半ばか?というカップルである。

大変失礼だとは思ったが歯痒かったので、「『部屋には何人で泊まりますか?』って聞いてますけど。」と、つい口を出してしまった。
男の方が「二人です。」と言ったので、小姐にそのように伝えてあげた。

自分の手続きをしていると、どうやらまた通じていないようである。

小姐の「カード、または現金で支払うか?」という部分だけ聞こえていたので、二人にそれを伝えた。
すると男の方が「ホテル代はパックに含まれているはずなんですけど。」と言った。

それを小姐に伝えると、「パーソナル・チャージの事なんですけど。」と、申し訳なさそうに私に答えた。
私は二人に「例えば冷蔵庫とか電話とかの支払いは、何でしますか?と聞いてますが。」と伝えた。

今度は彼女の方が「あっ、それならカードでお願いします。」と言った。
それは小姐に訳さず通じたらしい。

小姐に笑顔で“Thank you very much.”と礼を言われたので、私はかっこよく“You're welcome.”と応えておいた。

日本人の二人からも感謝されたようだが、さすがに彼の方は『立場無いなあ』といったような複雑な表情だった。

『この件が元で二人の関係が悪くならなければ良いが』とは微塵も思っていない私であった。


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