今日この頃 番外編

【今日この頃】の番外編。 『日常』とチョット離れた体験を綴ります。

022 YMが行く001 知らぬが仏

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022 【YMが行く001】1996年6月18日

大変、お待たせ致しました。
ご好評にお応えしまして、目出たく“YMネタ”のシリーズ化が決定致しました。

これもひとえに、YM(女性 20代)の常日頃からの弛まぬ努力?の賜であります。
希有の存在、YMへの皆様の変わらぬご支援をお願い申し上げます。

また、このシリーズがいつまで続くかは、『YMが“学習”という行動をいつまで放棄し続けるか?』ということと、皆様のご協力次第でございます。

まず、前者に関しましては非常に楽観しておりますが、ネタのきっかけというのは、周りの皆様の働きかけにより、多くもなり少なくもなります。
故に、皆様のご協力を重ねてお願いする次第でございます。


【知らぬが仏】

5月末の事だったと思う。
YMは経理のKS部長の指示により、取引先への送金のため銀行に向かった。

有能なYMは銀行に入って直ぐ、番号札を抜き取った。
20数人待ちだった。
時刻は午後2時30分を少し回ったところだった。

彼女は席に腰掛け、『こんなに人が沢山いたら、直ぐには順番回ってこないわ!』と変に安心してしまい、事も有ろうか脱力してしまった。

これが、間違いの元だった。
あっと言う間に睡魔に魂を売り渡し、夢まで見てしまったのである。

ヨダレが垂れそうになり、ハッと気が付くと、既に順番は3人程抜かされていた。
『いけないっ!』と思って時計を見た。
なんと時計の針は、3時5分前を指していた。

急いで番号札を取り直し、無事3時過ぎに振込みを終えることができた。

しかし、この様な綱渡り状態で月末の振込が行われていることを、当社の取引先は知る由もない。

今後、YMが銀行へ赴く折には、巨大な目覚まし時計とヨダレ掛けを持たせるべきと考えている。


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021 【香港97】ASIAN TOUR '95

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021 【香港97】ASIAN TOUR '95  1995年11月22日

クアラルンプール空港にて入国審査の後、バゲージ・クレイムで荷物を受け取り、税関へと進んだ。

税関もすいており、空いているレーンに滑り込んだ。
マレー人の係官にパスポートを手渡し、進んでバッグを開けようとした。

長年の経験で私は、『海外の税関では積極的にバッグを開けようとするフリをしよう!』という教訓を得ている。
その方が怪しまれないのである。

今回もその教えに従いフリをしたが、係官は私を制止しようともせず眺めている。
そうしているうちに私の意に反して、バッグは開いてしまった。

そこへ彼の手が伸びてきて、バッグの中をまさぐる。
暫くして何か手応えを感じた彼は一瞬表情を曇らせ、バッグの中から雑誌を二冊引っぱり出した。

それは、クアラルンプールに駐在している支配人のために私が成田空港で買い求めた“週刊ポスト”と“フラッシュ”だった。

マレーシアでは女性の裸やヘアーは未だに御法度である。
彼は二冊を二往復ずつペラペラとやったが、幸い裸のあるような箇所では止まらなかった。

しかし、それでも彼は危険な雑誌と判断したのだろう。
私に向かって、首を大きく左右に振って見せた。

私が落胆したことは言うまでもない。
マレーシア在住の日本人男性に最も喜ばれるお土産を没収されてしまったのである。

私とYK氏は、「あいつ、自分の家に持って帰って見るんだぜっ!」などと文句を言いながら税関を後にした。

ゲートを抜けると、支配人のNさんが日焼けした顔で出迎えてくれた。
Nさんに税関でのことを話すと、「香港便は特に厳しいんだよ。」と教えてくれた。

しかし、私達はもっとヤバイ物を持っていたのである。

それは“香港97”という粋なネーミングの雑誌である。
1997年に香港が中国に返還されることが、雑誌名の由来らしい。

先日、香港の街で私はTK先輩に、「香港製の危険な雑誌って、無いんですか?」と尋ねたのである。
その時、TK先輩がイチ押しで推薦してくれたのが、この“香港97”であった。

内容は数人の女性が数ページずつ、ご自慢の裸体をご披露しているという代物である。
局部丸出しの雑誌が、香港では街角で平然と売られているのである。
良い所である。

間抜けな税関係官のお陰で、私とYK氏は一冊ずつ所持していた“香港97”をクアラルンプール在住の若い日本人の方々に無事手渡す事ができたのである。

めでたし、めでたし。


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020 【通訳】ASIAN TOUR '95

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020 【通訳】ASIAN TOUR '95  1995年11月22日

私と当社のYK氏は香港に三日間滞在した後、マレーシアの首都クアラルンプールへと向かった。

クアラルンプール郊外には当社から支配人を派遣しているゴルフ場があり、そのゴルフ場と更に一カ所程度ラウンドしたいと考えていた。

香港の啓徳空港を午前中に飛び立ち、クアラルンプールに到着したのは、確か午後の早い時間だったと思う。

私達は足早にイミグレーションに向かい、混雑する前に並ぶ事ができた。

私達の列には二人並んでいたが、最初の一人がトラブっているようで、なかなか進まない。
ついにマレー人の係官は、その男を脇に追いやって次の男を呼んだ。

二番目の男は難無く通過した。
次にYK氏が呼ばれ、彼も無事通過した。

いよいよ私の番である。
少々緊張しながらカウンターに歩み寄り、パスポート、入国書類、航空券を差し出した。

係官は無表情でそれを受け取りながら、脇でトラブっている彼に何やら指示を出しているが、当の本人は何を言われているか理解できていないようである。

係官は、もう一度口を開いた。
今度は私の耳にも聞こえた。
「Address in Malaysia.」と言っていたようだ。

彼の方を覗き込んで見ると、まだ分からないらしい。
中国系の方とお見受けしたので、私は「ニーチューナーリ?(あなた、何処に宿泊するの?)」と聞いてみた。

分かったようで、彼がカードに記入し始めたのを見ていると、見当違いのことを書いているようである。

慌てて私は他に言い方がないか考え、今度は「飯店名子(ホテルの名前)」と言ってみた。

彼は大きく頷き、自信を持って書き始めた。
今度はホテルの名前を書いている。

同時に係官も安堵の表情を浮かべ、私に礼を言いながら書類一式を手渡してくれた。

マレーシアのイミグレーションで日本人の私が、マレー人とチャイニーズの通訳をしている光景を傍から見たら、さぞかし滑稽だったことだろう。


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